浅草と言えば・・・
皮革産業のメッカ。
ちなみにこれはメッカの靴下。
メッカって何?
その事実を知っている人は、今は少ないのかもしれない。
(浅草が、靴等皮革産業の中心だということについて・・・イスラームの秘密は、私も知りません・・・)
浅草寺をひたすら北上して南千住に至るまでの、たぶん多くの観光客が行ったことのない地域。
それは吉原、山谷など、地名としては存在していないけどたぶん多くの人が耳にしたことのある地域でもある。
興味があったら調べてみてください。
「あしたのジョー」の舞台となる場所といったほうが良いイメージなのだろうか。
いや、実際にはそれほど暗いイメージの必要はなく・・・
ただ単に、地図で見てもよくわからない場所というだけのことであるが。
そういう場所に、これから面接に行く訳だ。
ま、とりあえず私の住居から電車で約30分。移動時間を考えると大体50分で行ける距離である。
チャリンコで行けば、約35分。
・・・自転車の方が早いのである。
(しかも運賃は・・・燃焼系200Kカロリーくらい、おにぎり一個という感じ)
交通機関的に、便利ではない場所なのだ。
面接には自転車に乗って行こう。
スーツではなく、比較的ラフな服装にした。
一応職人系だし・・・
(このとき、現存する職人のイメージを全く理解出来ていなかった)
自転車を漕いで橋の手前まで来ると、おまわりさんに声をかけられた。
「ちょっといいですか?」
「はい・・・」
「これはあなたの自転車ですか?」
「そうですが」
「防犯登録はしてますか?」
「いえ、してません」
「どちらへ行かれるんですか?」
「・・・面接ですが」
「仕事は?」
「・・・だから今失業してるから面接に行くんですが」
「あああっすみません、ではいいですよ。面接、頑張ってください。」
「・・・ありがとうございます」
なんなんだ?・・・・
しばらく行くと、次の橋の手前でまた警官が。
(実際は婦警さんではありませんでした。これはサービス画像ってことで)
「これはあなたの自転車ですか?」
自転車泥棒容疑?
それとも、関所抜けの名残なのか・・・?
「っていうかそういう質問に対して違いますっていう人がいるんですか?」
「いや、そういう訳ではないのです。一応職務質問ですから」
「勿論私の自転車ですが防犯登録はしていないです。そしてこれから面接に行きます。只今失業中です」
「ああ?なるほど」
「ちょっと訊きたいのですが、私はこれから面接に行く訳ですが、怪しい人間に見える格好なのですか?」
「いや、そういう訳ではないです。一応最近物騒なので・・・カバンの中身はなんですか?」
「見ていいですよ」
警官は何も入ってない、単に伊達で持って来たカバンの中身を丹念に調べた。
「ありがとうございました。最近物騒ですから気をつけて行ってらしてください」
「・・・はい」
本当に物騒なのか?
ま、とりあえず捕まらなくてよかった?・・・っていうか悪いことしてませんが。(汗)
ホリエモンは捕まって悪いことしてないって言い張ってるらしいが・・・
それより面接の時間が!!(汗)
工場に着く。
とりあえずバリバリと凄い音である。
こういう仕事を、する訳か・・・
(この時点で具体的な仕事内容を理解していなかった)
2階の事務所に行き、社長と会う。
「オレが社長です」
「よろしくお願いします」
「オレの会社だからオレがルールだ。就業規則なんてないからそのつもりで。ああ、履歴書?・・・いろいろやってるね?でも役に立たないから。趣味はプロレス鑑賞?」
「はい、後、競馬も少々」
「・・・・よし、いつから来る?金は前の職ほどは出せないが、他の職人より多めに出す。絶対に他の連中に言うなよ!」
「あ、ありがとうございます。今やりかけている仕事が一段落してからでいいですか?」
「いいよ、じゃあそういうことで」
「よろしくお願いします!」
「ところで、なんで現場希望な訳?」
「いや、物作りの現場で勉強したいというか・・・」
「はっきりいって辛いよ、ま?やればわかるけど」
社長は私を工場へ連れて行った。
「工場長!こいつ雇う、未経験者」
工場長という人はゲッという顔をしたが、すぐにま、いっか!という顔になった。
「いつから来るの?」
「来月からです」
「わかった」
「よろしく、お願いします」
ということで、あっさりと決まった肉体労働。
おまわりさんのおかげ??
ま、どうでもいっか!!
次回につづく・・・
続きに興味があったらぽち!ってことで。