「オレの方が意地っ張りだったんだ」
と小島聡は言った。
60分1本勝負で、勝負タイムは59分45秒。
後15秒残してノックアウト。
この15秒が不可解だった。
メインレフェリーは勝者小島の所属する和田京平。
なぜレフェリーはダウンカウントをとったのか?
最後の最後、土壇場で自分達に味方したんじゃないのか?という疑念が残っていた。
答えは試合を見なくてはわからない。
先週、期待に胸を膨らませて「ワールドプロレスリング」を見た。
結果が持ち越されて、腹が立ったので不満だらけの日記を書いた。
(ついでに馬券も外れた・・・関係ないが)
今朝、残りの試合を見た。
結論を先に言えば、レフェリー和田京平は正しかった。
実際の判定は10カウントであるが、天山は残り5分の時点で戦意喪失していたのだ。
小島、圧勝である。
これで60分フルタイムドローの判定にしていたら、観客は納得がいかない。
ダウンしていたのが小島のほうだったらこういう裁定にしたかは勿論わからないが、そんな疑問も抱かせないほどの説得力で天山の負けを宣言したのだ。
さすが京平、見事なレフェリングである。
この裁定により、史上初の四冠チャンピオンが誕生した。
(これが価値のあることなのかはわからないが)
実際の試合は先の小島のコメントが全てを物語っていると思う。
試合後、新日勢がリングに上がったところがカットされていたのは残念だったが、小島のIWGPベルトを捨てるシーン、その後小島のインタビューにおけるベルトに対するコメント。
今回の「ワールドプロレスリング」、合格である。
天山のはいつくばった姿を5分近くノーカットで放送した番組を、今回は素直に評価する。
天山にとっては屈辱以外の何物でもないだろう。
可哀相ではあるが、現実である。
セコンドの介入もあった。
その時点で、団体として負けていた。
アントニオ猪木舌出し事件を思い出した。
この試合で、小島聡がジャンボ鶴田や天龍、三沢、小橋らと肩を並べたとは思わない。
しかし、第3世代と呼ばれるレスラーのトップになったことは間違いない。
わずかにこの試合の4日前、川田から三冠ベルトを奪取した時点で、小島は絶対に負けられなかった。
プロレスは、強い奴がチャンピオンではないのだ。
ベルトの価値を高めることが出来る奴が、チャンピオンだ。
これからキツイかもしれないが、おそらく現状で小島に勝てるレスラーは新日にはいないと思う。
さあ、これからどうするんだ小島?
それはさておき、勝った小島に一言。
「いっちゃうぞばかやろう」卒業、おめでとう。
ベルトの「価値」を守ってくれて、ありがとう。
そして和田京平にも一言。
疑って、ごめんね。(*^。^*)
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