頓挫してしまったが、久々に「靴職人中途挫折編」。
ちなみに私、現状では
こんな髪型だが、靴職人時代はこんなではなかった。
こんな感じが正しい。
でもこんな顔ではないはず?と思った人はクリック!
いや、本当ですってば。(^_^;)
ま、違ったとしてもフィクションなので、ご自由に妄想していただければよいのですが・・・
靴屋は暇な時は暇だが、暇でない時は休日を返上させられる。
敢えて忙しい時と書かないのは、忙しくなくても休日を返上させられるからだ。
月曜の朝は社長の挨拶。
「え?みなさん、おはようございます。え?大体、いつもいってる事ですが、非常に景気が悪いです。でもなんとか私の力で、注文をとることが出来ました。でも現状は厳しいので、非常に単価の安い仕事です。皆さんにも申し訳ないのですが、頑張ってもらいたいと考えてます。・・・で、ぶっちゃけ今週の日曜日は、申し訳ないのですが・・・はっきり言うけど、仕事出てくれ。いやな奴は休んでいいよ?でも、出ろ。お金は出します!な?頼むよ!元はと言えばおまえたちがチンタラ仕事してるからこうなってんだからな!本当は金だって払いたくねえんだけどよ、頼むぞ!」
・・・・・
そういう言い方では誰も喜んで仕事をしない。
悪循環。
Aさんが言う。
「儲かって仕方ねえな?使いきれねえな?使う時間もねえな?ぐはは!」
「は・・・」
そんなこともあるから、久々の休みは
家族3人でのんびり過ごす。
・・・と、いう訳にもいかない。
休みはいつも、義母宅に行くのだ。
花子と太郎は、死んだ妻の妹の子供である。
義母が引き取り、面倒を見ているのだが・・・。
私も現在の家に越すまでは義母や花子と一緒に住んでいた時期もあり、出来ることはなるべくしてあげようと思っていた。
ビワにとってもおねえちゃん、おにいちゃんと遊べる訳で、楽しみなのである。
私に出来ること・・・
とりあえず行くこと・・・・
義母宅に行くと、花子と太郎が奇声を発して出迎える。
「おみやげは?」
「ないよ」
「なんで?」
「ばかやろう!なんで毎回、何か買ってこなくちゃいけない訳?おみやげの催促なんてするんじゃねえ!」
花子が言った。
「ビワおいで!」
「うん!」
ビワは喜んでついていく。
・・・ま、いっか。
義母が出迎えにやってくる。
「あらこんにちは、いらっしゃい」
「ああ、お邪魔します」
「いつも悪いわね?忙しいみたいね」
「すみません?休みがなくって。おみやげもありませんが(汗)」
「いいのよ!この子達は物が多すぎるのよ」
義母は言った。
「私が買う訳じゃないわよ!」
(そうですか?・・・)
実際、この子達は貰い物が多いのだ。
いやげものというか・・・
この2人は世間一般の偏見的立場の目で見れば、「可哀想な子供」。
不憫に思ったご親族、あるいはご近所、あるいは・・・やっぱり義母だと思うが。(汗)
物質的に満腹というか、玩具の体脂肪率というか。
家の中にモノが溢れ帰っているのである。
あればいいというものではない。
私たちも、最初のうちは下手に御土産買っていったのが災いし、この子供たちはすっかりモノの価値観が判らない子供になっていた。
この2人の玩具の量はビワの倍どころではない。
うちは金がないので、玩具は買ってあげられないとも言うが・・・。
「捨てましょうよ」
「捨てると怒るのよ」
「・・・だったら人にあげるとか。」
「そうだ、いらないんだったらビワにください」
「いいわよ、ねえあんたたち!この玩具をビワちゃんにあげなさい」
「いやだ!」
「嫌だじゃないでしょ!あんたたちはこんなにあるんだから、一つくらいあげてもいいじゃないの!なんでそんなことがわからないの?本当に情けない子だね!」
花子も太郎も、人に物をあげることが出来るほど、玩具の血糖値が高くなかったというか・・・
「いや、お義母さん、いいですよ。ビワは我慢出来るし・・・おもちゃが何もない訳ではないんですから(汗)」
そして夕ご飯をご馳走になり、ビワが遊んで貰っている間に、妻と私は食事の準備をし、義母の大量の愚痴をおかずに夕飯をご馳走になる。
「花子がね、学校で口汚いらしいのよ、私は全然そんな喋り方教えてないのに、先生は家族が気をつけてくださいっていうのよ、私はもう?頭にきて」
「いや?そうですね。ま、子供同士って言葉が汚いですから・・・花子は素直だから、他の子達のようにずる賢く人前で裏表を使い分けられないんですよ」
「そうよね?」
「はい、たぶん・・・」
(そうだといいが・・・)
「太郎が気持ち悪い絵を描くのよ、見て、象に矢がいっぱい飛んできて突き刺さっているのよ。ちょっとおかしいんじゃないかと思って」
「いや?・・・そうですね。男の子っていうのは、刀とか矢とか興味あるものですからね?。そんなに気にしなくていいんじゃないでしょうか」
「そう?」
「たぶん・・・」
(そうだといいが・・・)
ま、今日のところはそういうことで、いっか!
そんなこと聞いてると、直ぐに夜になる。
帰り道の車の中でビワが泣く。
で、帰って寝て、起きると、また2週間休みなし労働が待っている。
密かにストレス溜まっているのであった。
つづく・・・
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