連休の最後の日。
子供達をどこか連れて行かなくてはいけないかな?と思いながら、どこに行くか思いつかない。
ま、いっか?ということにした。
何故か次女が「大掃除したい」と言いだした。
大掃除?
確かに、去年の暮れにはしていない。
かといって、突然大掃除出来るものでもない。
でも、子供の暇つぶしにはなるか。
ということで、
「じゃあ、今日は大掃除をしよう」と言った。
「やった?!!」と喜ぶ長男と次女。
絶対に大掃除の意味を勘違いしている。
長女は「友達と遊ぶ約束があるから」と言い出した。
私は「もちろん、いいよ、やらなくて」と言った。
長女はちょっと考えた。
「やっぱり友達と遊ぶまでの間やる」
何を期待しているのか不明。
かなりアホなことを期待している気がする。
ま、いっか。
長男と次女が次女の机の周りを片付けている。
この2人は放っておこう。
長女は換気扇周りを掃除したいという。
長女に掃除させること自体、はっきりいって面倒臭い。
でもまあ、仕方ないか。
一応段取りを教える。
外した換気扇はとりあえずお湯につけておき、ふき掃除は高い所からやっていくということ。
低い所から掃除すると高い所を掃除したときにまた汚れるということだ。
届かないところは私がやる。
ということを説明していたところで妻が「今日はスポーツクラブ行かないの?」と訊いた。
「行ってもいいの?」と私は言った。
「行ってくれば?」と妻は言った。
私は休日だから行けないものと思い込んでいたのだ。
「じゃあ、お言葉に甘えていってくるか・・・後は大丈夫そうだよな」
ということで、3時間ほどスポーツクラブに行ってきた。
帰ると、長女と次女は家の前でチョークで落書きしている。
長男は、家の中らしい。
妻は仕事をして、長男はデカイ音で「いかりや長介」を見ていた。
大掃除は・・・・どこかへいなくなっていた。
ある程度、想像してはいたが・・・現実はやはり寂しい。
妻に訊いた。
長男がゲームやっていいかと訊いたので、掃除機かけたらいいと言ったんだけど・・・とのことらしい。
私は長男に言った。
「なんでお前はいかりや長介を見ているんだ?」
長男は、
「あ」と言った。
「あ、じゃねえだろおまえ、何て言われたのかいってみな」
「ゲームするんだったら掃除機かけろって」
「あ、そうなの。で、どうするの」
長男はちょっと考えた。
「外であそぶ」
階段を降りる長男に私は言った。
「で、いつ掃除機をかけるんだ?」
玄関で立ちつくす長男。
もう一度私は言った。
「何時に掃除機をかける気だ?」
長男は「何時にかければいいの?」と訊いた。
私も「何時にかければいいと思う?」と訊いた。
長男は、「今やる」と言った。
最初からそうすればいいのだ。このドアホ!
と心の中で言った。
いきなり掃除機の電源を入れた長男をどやしつける。
「このドアホ!」
ここでは心の中ではなく、声にして言った。
「いきなり掃除機の電源入れて何しようってんだおお?落ちてるゴミ拾うのが先だろ?ゴミを見つけるんだよ、ゴミを」
私は長男に部屋に落ちているゴミの拾い方を教えた。
「もう掃除機かけていい?」と長男。
「これはなんだ?」と私。
「あ」
次女が脱ぎ捨てた靴下である。
「もういい?」と長男。
「ここはどうなの?」と私。
「どうすればいいの?」と長男。
「どうすればいいと思うの?」と私。
子供達が遊んだままになっているノートや紙くず、お菓子の紙くず等である。
つまり、長男には床の上にある物がゴミなのか何なのかがまるで判らないのだ。
一つ一つ、説明しなくてはいけないのだ。
「いいか、これをそのままにしておいて掃除機をかけるということはどういうことだと思う?」
「わからない」
「ここは掃除機をかけられないってことだ。ここを掃除機かけるためにはどうすればいいと思う?」
「ここのゴミを拾う」
「そういうことだ」
理解させるには時間がかかるのである。
ようやく掃除機かけ終わった。
「よし、これでようやくゲームが出来る身分になったな。でもたぶん、外でおねえちゃん達と遊んだ方が楽しいぞ」と私は言った。
「でも、おねえちゃんのともだちがいるから恥ずかしいんだもん」という長男。
色気づいているのだ。
「大丈夫だ。お前は全然カッコイイとか思われてないから安心して遊んで来い」と私は言った。
納得したのかよく判らないが、とりあえず長男も外に行った。
さて、これでゆっくり・・・・換気扇の掃除が出来る。
掃除が終わったら夕方になってしまった。
ま、仕方がないか?!!
っていうより、全然大掃除ではないんですが・・・
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