子供達を立派な大人にしようと小遣い倍増&減点方式作戦を考えましたが、昨日ついに長女の罰金が底をつき、小遣いが0円になってしまいました。
失敗です。また新しい作戦を考えないと。
さて、立派な大人などと偉そうなことを言っている私は若い頃どんな奴だったかというと、ロクな人間ではなかったというお話になりますです。
時は引き続き学芸大学のアパート暮らし時代。
学芸大学といっても、高級住宅街ではなく、目黒中央町の方は町工場などが残っていて、貧乏人が結構住んでいた。
一品定食屋なんかもあって、ある意味住みやすい所ではあった。
サングラス売りをしていた私は、朝9時ごろ出て行って、帰りは12時を回っていた。
基本的に、アパートで寝るだけだった。
駅から歩いて10分くらいのところにアパートはあったが、渋谷で既にベロベロに酔っ払っている日常のため、駅に鍵の掛かっていない自転車があったら、自分のためにあるタクシーだと思って乗って帰った。
「オレのためにありがとう?!!」ってな感じで、罪の意識も殆どなく。
ある日、お巡りさんに声かけられた。
「これはあなたの自転車ですか?」
「ああ・・・・はい。」
「住所と名前教えてもらえますか?」
私はとっさに自転車の泥除け部分に書いてある住所と名前を読んだ。
お巡りさんは、トランシーバーで確認をとっていた。
「たしかに、あなたの名前で登録されています。最近、自転車泥棒が多いんですよ。申し訳ありませんでした。ではお気をつけてお帰りください。」
「いいえ、とんでもない、ご苦労様です。」
(オレって犯罪者だ!!)
普通、これに懲りて自転車泥棒は止めるような気がする。
しかし、私は懲りてなかった。
またしても駅前錠なし自転車に乗って、フラフラと家路に向かい、アパートのすぐ近く、またお巡りさんと遭遇した。
「どちらへお帰りですか?」
「ああああ、ここです、私はここの家のものです」
そのやり取りを聞いていた、そこの家のオバサンが出てきた。
「こんな男知りませんから!!」
私は碑文谷警察まで連行された。
指紋を取られ、罵倒されまくった。
帰りに、私を逮捕した巡査が勤務している交番へ寄ったら、当の本人はいなくて、他のお巡りさんが「ああ、どうせ記録に残んないから、気にするなよ」と言った。
なんて優しいお巡りさんなんだ!!
涙がチョチョぎれた。
それ以来、自転車泥棒したことはありません。
その後、私自身自転車4回盗まれたが、腹を立てたことはない。
腹を立てられる筋合いでもない。
その経緯を知らない人は、私を、「寛大な心を持ち合わせた人」なんだと思うかも?
また、殆ど同じ時期、私はコンビニで何かをこっそり頂いて帰るような極悪極まる行為をしていた。
万引きともいうが・・・
同級生にコンビニでバイトしている奴がいて、
「万引きって、殆どバイトがしているんだぜ。盗まれたって言えばすむことだから、皆持って帰るんだ。カニ缶とか。」
ワルよのう?おぬし、カニ缶って・・・庶民的。
といいながら、じゃあ私も日常的なものなら貰っていくか、と思っていた時があったのだった。
サバ缶とか・・・超庶民的?
今考えても、とってもお恥ずかしい、馬鹿なことしていたもんだ。
ある時、私は物を買う気もないまま、コンビニで雑誌を立ち読みしていた。
店員のバイト君が、私の肩を叩いた。
後ろめたい気持ちがない訳ではないので、ちょっとビクっとしながら、「ん?」とバイト君の方を見た。
「万引き・・・・している人がいるんですよ。でも私一人じゃ怖いので、ちょっと手伝ってもらえませんか?」
バイト君は私にこっそり耳打ちした。
「・・・・はい、いいですよ。」
「じゃあ、お願いします」
私はバイト君の後ろから万引き犯の所までついて行った。
バイト君が万引き犯の肩を叩き、私に向かって、「お願いします!!」
そんな役割かよって。
ちょっと暴れた万引き犯君。
脇固め。
バイト君は興奮状態で警察に通報。
私は万引き犯君を起こしてあげた。
私は万引き犯君に、「警察に行っても、記録には残らないから、大丈夫だから・・・・」
と、慰めていた。
万引き犯君は、目線が定まらないまま「はい、はい。」といいながら、口から泡吹き出していた。
私はバイト君の、「ありがとうございました!」なんていわれる筋合いでもなく、その後立ち読み続けられるでもなく、「それじゃ、私は帰ります」と店を出た。
それ以来、私は万引きしたことありません・・・・
犯罪行為は、止めましょう・・・・