今日はちゃーちゃんが来る予定だった。
ちゃーちゃんとは、おばあちゃんのことだ。
なぜおばあちゃんのことを「ちゃーちゃん」と呼ぶのかは定かではないが、地方によっては当たり前なのだろうか?
ちなみに妻の血統は南国徳之島。私は群馬。
競馬ブック風にいえば、マルゼンスキーの肌にサンデーサイレンス。見栄えのする好馬体。骨量、幅があってドッシリ映る。実の入りも大幅によくなり、子供っぽさが抜けて、随分と逞しい造りになってきた。(誰が?)
話が逸れてしまったが、「ちゃーちゃん」は、妻の末の弟が亡くなってから、いや、弟が離婚してからずっと、実質的に「母」として長女と長男を育ててきた。
体調面などで1年ほど前から子供達は私達が預かることになったのだが、子供にすればやはり甘えたいのは「ちゃーちゃん」ということになるのだろう。
実際にはしょっちゅう来ているのだが、それでも楽しみにしている。
実は、私も楽しみにしている。
家事の手伝いをしてもらえるかもしれない。
子供の面倒を見てくれるかもしれない。
リッチな食事が出来るかもしれない・・・
私と子供の共通する楽しみだが、一応子供には言うなといってある。それが節度というものだ。
「ちゃーちゃんは何時ごろくるのかなあ」などといっていたのだが、待ってゴロゴロ過ごすほど子供も暇ではない。
友達と近くの商店街でやっている「プチ」フリーマーケットを見に行った。
今日は休日だが、子供が家で転がってないので助かる。
今日は休日なので、競馬をやっている。
休日はネットで投資なのだ。
一応、レースをチェック。
夏競馬はローカル開催なのであまりよくわからない。
とりあえず今日は馬券買うのをやめよう。
買うといっても100円単位なのだが。
とかやっていると一日が経つのは早い。
結局大して実になることはしないで夕方になった。
しかし、「ちゃーちゃん」は来ない。
妻に、電話してみれば?といったら、「さっきしたんだけど、いないのよ?」という。
連絡なしで、いきなり玄関に立っているということはあまり考えられないが、同居している長男が車で送ってきてくれるということも考えられる。
「ま、とりあえす夕飯の買い物はしてくるか。」
ちゃーちゃんが来るということならば、一応ご馳走にしておかなければならない。
今日の手巻きは先日のハズカシ手巻きとは訳が違う。
イカ、タイ、マグロの3点サク盛り480円、さらにスペイン産本マグロ(のブツ)680円。
妻は「高っけ?!」といっていたが、「いや、これは端切れだからこの値段。サクだったら2,000円だからな」といった。
しかし、家族6人で刺身代合計1,000円ほどだったらそれでもやはり、ちょっと恥ずかしいのではないだろうか・・・大してゴージャスとはいえまい。
それにしてもちゃーちゃんから連絡がない。
妻は、長男(同居している妻の弟)の携帯に電話してみた。
なんだか、「これないんだったら電話してよ?こっちだって用意とかいろいろあるんだから?明日になるんなら朝じゃなくて昼すぎにして!」なんて話をしている。
どうやら、弟の嫁の実家で話しこんでいるらしい。
弟が「おねえちゃ?ん、ちゃ?ちゃん今日こないってよ?!」と、部屋で勉強(のふりをしてマンガを読んでいる)長女に叫んだ。
しまった、買い物する前に携帯に電話しておけばよかった・・・
「ま、考えようによってはオレ達は得をしたってことだ。ちゃーちゃんの分まで刺身が食えるってことだからな。」
「それもそうだね」と、子供達はスゴイ勢いでスペイン産本マグロのブツ切りと、タイ刺しを食べた。
私は(産地不明)マグロの赤身とイカをメインに、手巻きまきまきだ。
やっぱり5人分としても刺身は(ちょっとだけ)足りなかったようだ。