私の家は貧乏だ。
いや、正確に言えば、これから貧乏になる可能性がある。
今現在は失業給付も受けているし、妻の収入も多少、ある。
これから先、私が就職しなかったとしたら貧乏になるかも、といったレベルの話だ。
しかし、国民健康保険、こっちは失業したから国保に切り替える訳で、いきなり目玉が飛び出るような額の納付書を送りつけてくる神経は、尋常ではないと思うのだが。
年収から割り出す計算式があるのだから仕方がないとしても、これが社会的に大して話題にならないのは、失業というのがマイナス要素のため、該当者が黙っているからなのだろうか。
ま、ともかく、こんなものは素直に払ってはいけない。
そもまま放置しておくこと。
しばらくすると、役所から連絡がくる。そのときに、「こんな金額払えない」といえばいいのだ。すると、先方は「では、いくらなら払っていただけそうですか?」と聞いてくる。
そこで、月々払っても良さそうな金額を伝えれば、分割払いに変えてくれる。
大した問題ではないのだ。
大した問題といえば、やはり生活費をいかにして切り詰めるかということ。
一番身近に思いつくのは、今日の献立。
以前、芸能人が1万円で生活するなんていうような番組をやってたような気がするが、いまさらながらよく見ておけばよかったと思う。
とりあえず新聞に挟まっているスーパーのチラシを見る。
安いんだか高いんだかよくわからない。
まあ、安いとする判断基準は、定価○○のところ××なんてのがよくある書き方だが、「定価」で売っている店なんて殆どないような気もする。既にオープンプライスといってもいいのだろう。これはあてにならない。
いくつかのスーパーのチラシを検討して、同じ食材がどれくらい値段が違うのかをチェックする。
と、たしかにここでは激安、しかしこれはこっちのほうが安い、なんてことが微かに見えてくる。
各食材の底値を調べること、これが買い物上手の第一歩だ。
なんだ、パソコン買うのと同じこと、楽勝じゃん!!
といいたいところだが、パソコンを毎日買う奴はまず存在しないだろう。食材は買わなくてはいけないものだ。さらに、食品の場合は一品買えばいいというものでもないし、コストパフォーマンスの高い食材を選んで買えばいいというものでもない。大体、そのコストパフォーマンスも大して信用出来ない。
ちなみに、私がコストパフォーマンスに優れている、と思っている食品ベスト10。
・小麦粉
・パスタ
・鶏のムネ肉
・玉子
・牛乳
・こうや豆腐
・納豆
・もやし
・バナナ
・こんにゃく
こんにゃくなんてのは果てしなくカロリーゼロに近い食材な訳だが、腸内を掃除する食材ということで、ランクインした。
いや、ちょっと嘘。
グラム単価でお得そうなものを書き出しただけだ。私の好みも多少入るし。
栄養価の比較なんて、出来ないっての。
野菜、魚などが殆どランクインしないのは残念だが、体にいいかもしれないが、グラムで計れば魚も野菜も高いと言わざるを得ない。
でも、学校給食の「血や肉になる」「力の元になる」「体の調子を整える」なんていう3種類の分類でいうところの「体の調子」が整わなそうだから、ほうれん草やブロッコリー、イワシやサバなども加えなくてはならないだろう。
この辺の食材が基本形、後はバリエーション程度に考えておこう。
ところで、うちの子供達は肉が好きだ。
理由はよくわからないが、体が脂肪とたんぱく質を求めているのだろうか。
また、野菜はあまり好きでもないようだ。
野菜に含まれる有害物質を本能的に避けているのだろうか。
いや、食肉にも有害物質は含まれていたっけ?
やっぱりコストパフォーマンスが低いことを無意識に感じ取るのだろうか。
そんなわけはない。
ちなみに、私自身は、子供の頃は肉が嫌いだった。
コストパフォーマンスなんて考えもしなかった。
大人になってから、「豚の脂身」がケーキに乗っている「クリーム」とよく似た成分であることに気付いた。
そう思って食べてみればけっこう旨い。
それから肉が好きになった。
その理屈から言えば、お好み焼きの豚玉に、ソースをかけずに砂糖をかけて、イチゴでも乗せれば、ショートケーキと同じ味になるはずなんだが・・・